最近、年末の慌ただしさに追われながらも、ふとネットニュースを眺めていたら、「イマーシブ・フォート東京が来年2月で営業終了」という記事が目に入りました。お台場のヴィーナスフォート跡地にできた、あの没入型エンタメ施設です。2024年3月にオープンしたばかりなのに、わずか2年で幕を下ろすということで、正直ちょっと驚きました。
記事によると、当初は大人数向けの“ライトな体験”を中心にする想定だったものの、実際には人数を絞った“ディープな体験”の需要が強く、開業2年目に業態変更したそうです。ただ、その結果として「現在の施設規模は過大」と判断され、事業としては継続が難しくなったとのこと。経営判断としてはやむを得ないのでしょうが、せっかく新しい挑戦をしていた施設だけに、なんだかもったいない気がします。
私は仕事柄、マーケティングの話題にはつい興味を持ってしまうのですが、こういう“想定と実際のズレ”というのは、どんな業界でも起こり得るものだなあと感じます。机上の計画では「ライトな体験が主流になる」と読んでいても、実際に蓋を開けてみるとユーザーはもっと濃い体験を求めていた。そこに合わせて業態変更したものの、施設の規模や構造が追いつかず、最終的に撤退を決断する――。現場の苦労が目に浮かぶようです。
森岡毅CEOも、「未踏領域に挑む中で多くの知見を得たが、財務面を含め当初計画との乖離が大きかった」とコメントしていました。挑戦したからこそ得られたものもあるのでしょうが、やはり経営者としては苦渋の決断だったのだろうと思います。
個人的には、イマーシブ・フォート東京のような“物語に入り込む体験”というのは、忙しい社会人にこそ必要なものだと感じていました。現実を忘れて、ほんの数時間でも別世界に没入できる場所があるというのは、心のリセットにちょうどいいんですよね。私も「そのうち行こう」と思っていたのですが、気づけば一度も足を運べないまま終わってしまいそうです。こういうのは、思い立ったときに行かないとダメですね。

