今日は、なんとも言えない気持ちでニュースを見ていました。世界大学ランキング2026が発表され、東京大学が26位にランクインしたという報道がありました。一見すると健闘しているようにも見えますが、私にはどうしても「情けない」という感情が拭えませんでした。
東大は昨年の28位から順位を2つ上げたそうですが、それでも世界のトップ10には遠く及ばず、アジアでも清華大学(12位)や北京大学(13位)に大きく差をつけられています。かつて「世界の東大」と呼ばれた時代を思うと、今の位置はあまりにも寂しいものです。
ランキングの評価項目には教育、研究環境、研究の質、産業界との連携、国際性などがあるそうですが、東大は「教育」や「産業界との連携」では高得点を獲得している一方、「国際性」や「研究の質」では評価が伸び悩んでいるとのこと。特に国際性のスコアは50点台と、上位校に比べてかなり低く、日本の大学が世界とどう向き合っているのかを考えさせられます。
この結果を見て、私はふと「日本の未来は大丈夫なのか」と不安になりました。教育は国の根幹です。大学が世界で評価されないということは、長期的に見て人材の流出や研究力の低下につながりかねません。もちろん、ランキングがすべてではないとは思いますが、世界の舞台での存在感が薄れていくのはやはり心配です。
政府も「国際卓越研究大学」構想などを打ち出しているようですが、果たしてそれが実効性のあるものなのか。英語で学べるプログラムや留学生の受け入れ体制など、制度面の整備も急務だと思います。日本語だけで完結する教育環境では、グローバルな競争には勝てません。
私自身、大学時代に海外の学生と交流する機会がありましたが、彼らの積極性や情報感度の高さには驚かされました。日本の学生も優秀ですが、閉じた環境の中ではその力を十分に発揮できないのではないかと感じます。
東京大学が26位という現実を、ただの数字として受け流すのではなく、日本全体の教育のあり方を見直すきっかけにしてほしいと思います。次のランキングでは、少しでも順位が上がっていることを願いながら、私も日々の学びを大切にしていきたいです。

