越川慎司さんの『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を読みました。タイトルに惹かれて手に取ったのですが、読んでみて本当に考えさせられました。
本の中で印象的だったのが、「日本人は仕事をするために休日を休むが、世界の一流は休むために仕事をする」という一文です。まさしくこれですよ。
私自身もまさにその典型で、平日は仕事に追われてクタクタになり、休日はその疲れを癒すためにひたすら寝て過ごす。気づけば日曜の夜になっていて、「ああ、また明日から仕事か…」とため息をつく。そんな繰り返しの毎日です。
でも、これって本当に健全な生き方なんでしょうか。はっきり言って、何のために生きているのか分からなくなる瞬間があります。
仕事のために生きているのか、それとも生きるために仕事をしているのか。越川さんの言葉を借りれば、「休日を楽しむために仕事を一生懸命にやる」ことこそが、本来あるべき姿なのかもしれません。
本書では、世界の一流と呼ばれる人たちが、休日をどのように過ごしているかが紹介されています。彼らはただ休むのではなく、自分の心と体を整える時間として、意識的に休日をデザインしているのです。
自然の中で過ごしたり、家族との時間を大切にしたり、あるいは趣味に没頭したり。そうした時間が、結果的に仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えているというのです。
また、趣味を持つことの重要性についても書かれていました。たしかに私は無趣味で、休日になると何をしていいか分からず、結局ダラダラとテレビを見たり、スマホをいじったりして終わってしまいます。気づけば何も得られないまま一日が終わっていて、自己嫌悪に陥ることもしばしばです。
このままではいけないな、と改めて思いました。何か夢中になれる趣味を見つけて、休日をもっと充実させたい。そうすれば、平日の仕事にも前向きに取り組めるようになるかもしれません。
まずは小さなことからでも始めてみようと思います。たとえば、気になっていたカメラを買って写真を撮ってみるとか、近所の公園を散歩して自然を感じてみるとか。そんな一歩が、人生を少しずつ変えていくのかもしれません。

