24時間テレビの募金ブースを、博多駅前広場で見かけました。
黄色いTシャツを着たボランティアの方々が、笑顔で募金を呼びかけていて、あの光景を見ると「今年も夏が終わるなあ」と、毎年のように感じます。
福岡の暑さもピークを越え、夕方の風に少しだけ秋の気配が混じるこの時期、24時間テレビは季節の節目を知らせてくれる存在でもあります。
2025年の今年、チャリティーマラソンのランナーはSUPER EIGHTの横山裕さん。
発表されたときは少し驚きましたが、彼の真面目で誠実な人柄を思えば納得です。
とはいえ、今年の夏も例年以上の猛暑、マラソンコースは東京都内を中心に、約105kmに及ぶ長距離で、途中には多摩川原橋や世田谷、五反田などを通過するルートだったそうです。
横山さんは前日まで大阪でライブをこなしていたとのことで、体調面が心配されましたが、無事に完走されたと聞いてホッとしました。
今回のマラソンには「マラソン子ども支援募金」という目的別の募金制度も新設され、横山さんの走りに共感した多くの人が寄付に参加したようです。
2025年の募金額はまだ正式発表されていませんが、昨年2024年の実績では約5億円以上が集まったとのことで、今年もそれに匹敵する、あるいはそれ以上の金額が期待されているようです。
ただ、正直なところ、過去に報道された着服事件の影響で、募金に対して疑念を抱いてしまう気持ちもあります。
「本当に必要な人に届いているのか?」という不安がゼロではありません。
でも、実際にこの募金で支援を受けている子どもたちや福祉団体があるのも事実。
横山さん自身も「僕ひとりの力で社会を変えられるとは思っていない、でも、走ることで誰かの力になれたら」と語っていて、その言葉には重みがありました。
だからこそ、すべてを否定するのではなく、自分なりにできる範囲で関わっていくのが大切なのかもしれません。
募金ブースの前を通り過ぎながら、そんなことを考えた2025年の夏の終わりでした。

